・まえがき
いつかはブンブンもやりたいな〜と思っていたら、大学の先輩からいただいてしまいました笑。この場を借りてお礼申し上げます。ウガンデンシス、オーベルチュールなどの大型ブンブンを飼育する前の練習と思って頑張ります。
ウサンバラ山は原名亜種と亜種oberthueriの混生地帯であり、野外で混ざっていることもあるということで、学名はssp. 表記としました。
・種親紹介
シロヘリミドリツノカナブン
(Dicronorhina derbyana ssp. )
タンザニア ウサンバラ山産
♂:40.7mm
いわゆる青系。自分の撮影環境だと美しさを引き出せていませんね…
♀:31.3mm
メスは緑ですが、同腹ということで青色に期待できそうです。
ボロボロになる前に写真撮っとけ!(n回目)
同居後即合体。出会って4秒で合体シリーズでもこんな早くねえぞ
・採卵
2023.7月中に何回か採卵。小ケースにカブトマットを袋から出して無加水での3日セット。ブンブンの繁殖力凄い(小並)
・幼虫飼育
中ケースに10頭ずつの多頭飼育でA,B,Cの3ケース体制で。繭玉入りの際に過密気味だと思ったらもう1ケース用意します。パンやさんに8頭いけるらしいから余裕だと思うけどな…
脱皮直後の3齢幼虫
頭が白くてもすぐに動いて潜って行きました
・2024.4月下旬 〜繭玉入り〜
マット交換のためケースを傾けたら転がり落ちてきました。交換は中止して全てのケースを繭玉入りまで放置します。
オスの蛹
繭玉破壊しちゃったからティッシュ蛹室です。
・2024.5月下旬〜羽化〜
下翅伸ばすと繭玉の内径越してるんですよね。こんな狭い繭玉内で仕舞えるのすごいと思います。
繭玉半壊させてもうまいこと残ったスペース使って
羽化してきます。
この瞬間がたまりませんね
・羽化個体紹介
Aケース
2023.7月某日 割り出し
2023.10月上旬 多頭飼育 DOS スーパー万能カブトマット+ヘラヘラの喰いカス
2024.1月17日 最大幼虫体重 12g
2024.5月下旬〜7月上旬 羽化確認
♂:41.9mm
♂:42.1mm
♂:41.3mm
♂:42.7mm
※メスは良い色の個体を3頭ずつの紹介です。
♀:36.6mm
♀:36.7mm
♀:35.6mm
Bケース
2023.7月某日 割り出し
2023.10月上旬 多頭飼育 DOS スーパー万能カブトマット+ヘラヘラの喰いカス
2024.1月18日 最大幼虫体重 11g
2024.5月下旬〜7月上旬 羽化確認
♂:44.0mm
♂:43.2mm
♀:35.7mm
♀:33.8mm
♀:35.0mm
Cケース
2023.7月某日 割り出し
2023.10月上旬 多頭飼育 DOS スーパー万能カブトマット+ヘラヘラの喰いカス
2024.1月16日 最大幼虫体重 11g
2024.5月下旬〜7月上旬 羽化確認
♂:43.5mm
♂:43.2mm
♂:42.6mm
♂:39.7mm
♀:35.6mm
♀:34.3mm
♀:34.4mm
……活動開始したブンブンの撮影しんどいすね
大半を冷蔵庫にぶち込んで動き封じてから撮ってました笑
・あとがき
青系、緑系がバランス良く羽化してきたので満足です。ここからは青系に絞ってサイクルを回していこうと思います。色虫の醍醐味は各個体の魅力が大きく出ることだと考えているので、そういった意味でも楽しかったです。飼育人口が多いのもうなづけます。下地とホログラムが噛み合わないと種親の青と緑の悪いところが出た色になってしまうのが難しいですね。理想色を作り出すには、下地の色とホログラムを意識して雌雄をかけることが他者様の飼育記に記載されている通り、肝ですね。次サイクルはそれを意識してみようと思います。
あと言うことと言えば、まーじで丈夫ですねこのブンブン。常温OK、何でも食うってのは正義ですよほんと。強いて言うなら、飼育されたことのある方はわかっていると思いますが、繭玉入り時期にマットを微粒子にさせるとダメですね。何頭かは繭玉作らずにマット中で蛹化して普通に不全しました。Bケースはそれが顕著でしたね。5頭ほどダメにしてしまいました。最後の交換は粗めのマットにして放置するのがいい手かもしれないですね。
本種でブンブン飼育の魅力に気がつくことができました。これをきっかけに色々な種に手を伸ばしていきたいです。